白駒池からにゅうへ(北八ヶ岳)

捻挫、マダニ、コロナと盛沢山をこの短期間に経て、気付けば夏山も終わりに(泣)。ケガ明け、病み上がりでは本格的登山は無理、でもきれいな空気を吸い、山に癒されに行きたい!

ということで急過ぎてもちろん小屋は空いてなかったのですが、夜行バスは辛うじて残席があったので、9月の3連休に弾丸で北八ヶ岳へゆるハイキングに行ってきました。お目当ては高見石小屋の揚げパンと苔の森。

苔とキノコの北八ヶ岳へ

夜行バスで長野県佐久平駅に到着。長野も変わらず暑かった。

夜行バスと次に乗る路線バスは同じバス停。駅前直ぐです。

駅と直結のプラザ佐久。改札に上がるエレベーターの奥にお手洗いがあります。

夜行バスで早目に到着。1h位時間があったので駅の売店で過ごしました。白駒行のバスは路線バスなので乗客が多いと座れなくなるかと思いますが、この日は私達を含め10人ほどでした。


登山口に到着すると、駐車場は待ちの車が列をなしていました。7時前には既に満車だったようです、恐るべし三連休。このバス停兼駐車場に売店とお手洗い(協力金50円、とても綺麗です)があります

苔とキノコの世界を一緒に楽しんでください

コースタイム的にそれほど帰りのバスまで余裕はないので、何はともあれ先ずは高見石小屋の揚げパン(笑、遅いと売切れることもあるので)を目指して出発。

登山口を進むと苔に覆われた原生林が広がり木道が続きます。

苔に覆われた原生林の世界です。山の中に入ると少し涼しくなりました。色んな緑色が広がる景色です。写真を撮らずにはいられずなかなか足が進まない(笑)。

本当に色々な苔があります。八ヶ岳だけで約500種類あるそうです。実はルーペも持って来ていましたが、観察し出すと止まらなくなりそうでしたので、次回苔観察に時間を取り、ゆっくりじっくり観察しに来たいです。

まやっコ
まやっコ

私が利用しているのはこちらのルーペです。

先に高見石小屋へ向かうので、ここで高見石・丸山の方へ。

高見石小屋へ向かって登りが始まりました。そして苔に負けないくらい次々と色々なキノコも見られます。苔にキノコに大忙しで足が止まります。
もしかしたら毒キノコかもしれなくても苔とのコラボは可愛いです。

きのこ

苔とキノコを楽しんでいるうちに高見石小屋へ到着!大勢の人で賑わってます。今日は揚げパンは5個セットのみでの販売でした。もちろんセットでオーダーするつもりだったので問題なし!

あげぱん

揚げパン(ロールパンを揚げている?)は、チーズ・黒ゴマ・抹茶・きな粉・ココアの5つ。
揚げたてフワフワ。ピザは具材にスモークチーズものっていて、こちらもめちゃ美味しい!キノコ汁は数種類のキノコが沢山入っていました。そしてイチゴのソーダー、底に沢山入ってるイチゴはシロップ付けになっているようでイチゴも全て美味しく頂きました。

通常揚げパンは5個セット売りと2個売り(好きな味2種類)なのですが、5個セットのみの看板を見て食べれないと諦めてる人がいました。中には数人で5個は無理と言われてる方も。

正直、揚げパンだけなら1人で5個は軽いと思います(笑)。直前にお腹いっぱいランチを食べていても1人2個は問題ないかと。因みに私は上記のメニューを2人でシェア、もちろん余裕で、本当は提供があれば2個セットを付けたかった(笑)。

ランチ中の訪問客。

お腹も心も満たされたのでとりあえず小屋の裏にある展望の良い高見石へ。

かなり大きな岩が積み重なっていて、動く岩ではないので危なくはないですが、登るのに一苦労。しかし登った甲斐もあり、展望は良く、森の中に白駒池が見えます。快晴ですが雲が多く。。でも逆にあまりの雲の大きさにも感動。

高見石小屋はとても魅力的な小屋で、一度泊まってみたい小屋の一つです。

中山、にゅうへ向かって出発。看板に中山へは「だらだら登り」、と書いてある通り急登ではないけどひたすら登りが続き、中山まで思ったより遠かったです。

私達と同じ登りの人は前後に全くおらず、中山の方から降りてくる人がすごく多くて、その分行き違いに時間も少しかかってしまいました。

濡れて滑りやすいので慎重に登る。続く登りのキツさも景色に癒されながら登れます。

本当に苔とキノコがとまらない!!

やっと中山到着!、って山頂というのではなく通り過ぎる感じです。

ゆるゆるハイキングの予定が、、結構な登りと距離でガッツリ歩き疲労が半端ない。とは言え時間に余裕がないのでこのままにゅうへ向かいます。しばらく下りや平坦なとが続き、前から来る人達も全然いないので、ここは頑張って歩きます。

手前が稲子岳?で奥が天狗岳?って?ばかりですみません。

にゅうへ到着!ってあの上なんだ。。何となく‘’にゅう‘’という響きのせいか、勝手にもう少しゆる〜い山頂を想像してました(笑)。

にゅうからの白駒池。その向こうは北横岳、蓼科山。360℃の展望で雲がなければ富士山や北アルプスなども見えるはずでしたが、今日はモクモク雲が多くて残念。でも今日唯一の山頂に無事登頂!

ここからは白駒池を目指して下ります。

にゅうの表記はいろいろあって、こちらの標識は”にう”。

にゅうからの下りは根っことの闘いでした。靴が挟まる挟まる。足が引っかかり転けそうになります。

こちらも”にう”。とにかく白駒池を目指して下ります。本当に苔の森圧巻です。

ここは”NYUU”と見えにくいけど”ニユー”

そして最後は”ニュウ”と”乳”。面白いですよね。 

ちょこっと情報 part1

山の名前っぽくない”にゅう”の山名は、刈り取り後の稲を円柱形や円錐形に積み上げげる稲わらの「にう」、山容が乳房のようで「乳(にゅう)」とも諸説あるようです。

上から見ていた白駒池に出会えると、やっと着いたーって感じです。とっても絵になります。

ちょこっと情報 part2

白駒池は標高2100m以 上では最大の天然湖だそうです。
周囲は木道で歩けるようになっており、1週45分位です。
この周回上に白駒荘と青苔荘があります。ランチやお茶の休憩に立ち寄り、原生林を眺めながらの散歩もおススメです。山に登らなくても自然を堪能できます。

因みに、池と言う名で天然湖って?と辞書による定義では、
:周囲を陸地で囲まれたくぼ地に水をたたえる水域。池より大きく、最深部が5m以上をいう。
:くぼ地に自然に水がたまった所。地面を掘って水をためた所。湖より小さいものをいう。

こんな感じで湖の周囲を歩けます。木道は雨上がりなどで濡れているときはものすごく滑るのでご注意を。

こちらが白駒荘。とても素敵な小屋です。小屋の前にはベンチがいくつかあるので絶景を見ながらソフトクリームを食べれます。このソフトクリームすごく美味しかったです。
あと、白駒荘のランチはとっても豪華で美味しそうなので、のんびり散策にきてランチをしてみたいです。

ここからバス停まで最後の歩きです。最後までお腹いっぱい苔の森を堪能しました。
想像以上に幻想的で魅力的な苔の森でした。

登山ルート

白駒池登山口 50分→高見石小屋 1h→中山 15分→にゅう分岐 45分→にゅう山頂 10分→白樺尾根分岐 1h→白駒荘 10分→白駒池登山口
約4h30 約8km

※私は10:10に出発、高見石小屋で約25分ほど揚げパン休憩をし、高見石→中山はコースタイムより少しプラスでしたが、中山→にゅうで短縮。結果プラスマイナス0でほぼコースタイムでした。写真撮り撮り、病み上がりにしては頑張ったと思います。帰りのバスは1台のみなので、中山への果てしなく思えた登りでは若干焦りを感じました(笑)。

YAMAPより

例えば① 日帰り 麦草峠発

白駒登山口へのバスの終点は麦草峠(10:07着)。出発はこちらからスタートで考えてみました。

麦草峠→麦草ヒュッテ 1h→丸山 25分→高見石小屋→高見石→高見石小屋
30分→白駒荘→白駒池周回(45分)10分→白駒登山口 約5.3km 約3h

麦草ヒュッテは手作りデザートや超軟水で作られる美味しいコーヒーがおススメだそうです。

例えば② 黒百合ヒュッテ泊で天狗岳へ

本当に八ヶ岳は泊まりたい小屋ばかりですが、この黒百合ヒュッテもぜひ泊まってみたい小屋の一つです。
もし今回予約ができたらこのコースを考えていました。中山までは今回の私のコースと同じルートです。

1日目

白駒登山口(コースタイムに余裕があるので麦草峠発もありかと)50分→高見石小屋→高見石→高見石小屋 1h→中山 40分→黒百合ヒュッテ 泊(ビーフシチューが有名です)約4.3㎞ 約2h50分

2日目

黒百合ヒュッテ1h30分→東天狗岳 20分→西天狗岳 20分→東天狗岳 1h→中山峠 1h05分→にゅう 1h10分→白駒荘 10分→白駒登山口 約7.3㎞ 約6h

八ヶ岳アルペンナビより

アクセス

往路

①JR大阪駅 22:20発→ 佐久平駅 7:55着 
JRバス(青春ドリーム信州号 小諸駅行)6,700円
②佐久平駅 8:35発→ 白駒池入口 10:04着 
千曲バス (白駒線 2023年は10月22日が最終運行) 1,990円

復路

①白駒池入口 15:53発→佐久平駅 17:22着
②佐久平駅 20:50発→JR大阪駅 6:43着

バス停

大阪からの夜行バスと白駒への路線バスは同じ場所からになります。佐久平駅前直ぐです。

※駅直結の佐久プラザの1階にお手洗いがあります。
※到着した時に時間がある場合、駅の改札外に売店がありベンチもあるのでおにぎりなど朝食を買って食べることができます。

茅野からのアクセス

北八ヶ岳の各登山口へは茅野駅からバスが出ています。ただコロナ以降大阪からの唯一のアルピコ交通の茅野線はずっと運休のまま。松本経由でしか行けないのかぁと思っていましたが、白駒登山口の場合は佐久平から路線バスがあることに気付き、しかも登山時間が1h多く取れるのでこちらの方がオススメかと思います。

【往路】
①大阪→松本駅へは阪急バスで6:20着
②松本駅→茅野駅 JR電車 約50分 770円
③茅野駅9:35発→白駒の池10:41着  アルピコ交通運行 2,000円 麦峠線 

【復路】
①白駒の池15:23発→茅野駅16:32

交通機関の時刻等はご計画時に都度ご確認下さい。※白駒線路線バスは季節運行になります。

下山後のお楽しみ

佐久平駅近くの徒歩圏内で全国チェーン店以外の飲食店が少ないなか、美味しそうな蕎麦屋が2軒。夜ご飯はうち1軒の信州そばの草笛というお店に決めていました。前回甲府で食べて気に入ったくるみそばがメニューにあったのが選んだ理由。が、なんと昼のみの営業で、、夜はやってない(泣)。

くるみそばから気分を改め、もう1軒のそばダイニング上仲屋。こちらも人気店のようで店に着くと2組待ちで、予約客もどんどん入っていきます。このお店はお蕎麦のメニューは盛りと鴨と天ぷらでしたが、1品料理が豊富でした。自産自消をテーマにされてるようで蕎麦粉はもちろん、そば屋でフライドポテト?と思いましたがこちらも自産ということでとても美味しかったです。

おススメだったフライドポテトとしいたけステーキ。

もしお好きなら佐久平は千曲川の冷たい清流で育った佐久鯉が有名らしく、このお店も鯉のあらい、鯉こく等のメニューがありました。

佐久平駅周辺

帰りのバスまでの佐久平でのおススメ

日帰り湯

夜行バスの時間まで余裕があるので、汗を流して帰りたい人には駅から直ぐあるビジネスホテル 佐久平プラザ21の中に健康ランドがありました。大人1,000円です。

お土産

お土産を買うなら駅直結のプラザ佐久。こちらは20時までの営業ですので、ご飯前に行っておかないと閉まってしまいます。私もこちらでお土産を買いました。

カフェ

夜ご飯を食べたあと時間があるのでお茶でもと思ったら、駅前にカフェはなく、歩いて5分程の所にあるイオンモールの中にスターバックスがあります。

そして、、

佐久平は「北斗の拳」の原作者の出身地。佐久平駅蓼科口側にケンシロウはじめキャラクターが描かれたマンホールのふたが配置されているそうです。と後で知り、見ることはできませんでした。

おまけ

登山口での帰りのバス待ちの間に売店で購入のこけももジュース。美味しかったです。
お時間があればぜひ飲んでみて下さい。

私もこの本で八ヶ岳に行きたくなりました。登山本というよりは素敵な写真も多く、八ヶ岳の魅力が詰まった本です。

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