寒霞渓から星ヶ城山へ(香川県小豆島)

そこに山があるから」(BS朝日で放送)で紹介された寒霞渓から星ヶ城山へを観ていいなぁと思っていたのを思い出し、そう言えば寒霞渓って紅葉で有名な所では?と言う事でアクセスを調べると夜行フェリーで行ける!ならば行くしかない。(2023年11月26日)

寒霞渓の表裏20景と星ヶ城山へ

神戸を深夜に出て早朝坂手港に到着。

バス停は下船してすぐ待合室を過ぎたところです。とりあえず最初のバスで乗換の草壁港まで行きます。

草壁港にあるとっても素敵できれいなお手洗い。標識もおしゃれ。

このお手洗いは瀬戸内国際芸術祭2016で中山英之さんが手掛けた公共アートトイレ「石の島の石」。草壁港はコロナの影響で廃止になった港なのでここにあるのが勿体ない気もしますが。。

小豆島と言えば、オリーブ。街路樹や個人宅のお庭でもオリーブの木が植えられていました。

草壁港でバスを乗り換えて、寒霞渓へ向かいます。この日は臨時便も出ていました。

裏8景

猪谷登山口から出発。バス停降りて目の前です。

登山口の前にある猪谷池。
池に映り込んだ風景がなかなか綺麗に撮れたと自己満足なリフレクション写真。

登山口からずっと舗装道路、運動靴でも全く問題ないです。
今年は紅葉の当たり年ではなかったようですが。それでも十分秋の色が残っていて楽しめました。

では、8景を見つけながら行きましょう!

普通に歩いていれば8景(岩)の紹介の標識を見落とすことはありません(笑)。オリエンテーリングのように岩を探しながら歩くので楽しいです。

第8景 螺貝岩(左の岩)なるほど巻いてる

第7景 二見岩(伊勢の二見ヶ浦の岩に似ていることから)

第6景 大亀岩(大亀の頭のよう)う~ん??

これであっていると思うのですが、木々で上手くわかるように撮れなかったです。

第5景 幟岳 のぼりだけ(名前の通り、天柱岳とも)ほんとデカい幟です。

寒霞渓

第4景 大師洞(小豆島霊場第十八番札所)岩に埋め込まれた?お堂。

お堂への急な階段。お供えを取りにサルが出てくることもあるそうです。

お堂の中からのみた風景。境内にはもみじの木が多く、紅葉谷とも呼ばれもみじの名所でもあるそうです。

岸壁に大迫力の不動明王大石仏。寄せ石造りでは日本一の大きさそうです。

第3景 石門 まさしく石の門 

石の門をくぐる前と後。もう少し上手く伝わるように写真が撮れれば良かったのですが、石の門から紅葉が見えててすごく素敵な風景でした。20景の中では私のNo1。

第2景 松茸岩 登山道から外れて松茸に向かって道があります

寒霞渓

第1景 鹿岩 私にはどちらかというと猪に見えるのですが。。

裏8景を終了!そして寒霞渓ロープウェイ山頂駅に到着。

星ヶ城山へ

山頂から星ヶ城山へ往復します。

星ヶ城山は別名嶮岨山(けんそざん)とも呼ばれ、標高817mの東峰と西峰からなる瀬戸内海の島々の中で最高峰の山です。南北朝時代に築城された星ヶ城址、星ヶ城神社などがあり、東西の両峰周辺には空壕等の跡があります。

先ずは三笠山へ出発、三笠山までも舗装路です。

三笠山登頂!広場になっています。

この山頂の標識が見つけられずしばし迷走(笑)。

三笠山からは少し道も変化があり、やっと登山っぽい感じになってきましたが、歩きやすい道です。

ロープウェイで上り下りして星ヶ城山へ往復するというのもありかと思います。

星ヶ城神社。お天気も良く、気持ちよく歩けます。

西峰に向かうところで分岐します、どちらからも辿り着くのは同じ東峰。行きは左手の巻道から西峰を通過します。

分岐が合流し、東峰へ。

東峰にある不思議な石積みの塔。

1等3角点、星ヶ城山登頂!とにかくここからの眺めは最高でした。

ベンチもあるのでここで絶景を眺めながらランチができたら最高です、、が残念ながら持参していないので景色を堪能し、西峰へ。

西峰からは岩々越しに瀬戸内海の島々が見えます。

戻りは行きの巻道とは反対の道を利用して分岐まで戻り、来た道をロープウェイ山頂駅へ向かいます。

山頂駅でランチを食べ、お土産店で買い物をし、絶景を堪能。

山頂には「1億円のトイレ」があります。総工費1億円ってどんな豪華?っと思ったら入口が自動ドアでさすがだなぁと。でも中に入ったら明るくてとても綺麗ですが普通??1億円?

というのは、、建設当時の1990年は観光地のおトイレと言えば汚い・臭い・暗い。当時としては最先端の冷房完備、床暖房、ウォッシュレットなどの設備などで観光客が心地よく利用できるお手洗いを建設されたそうです。是非利用してください。

これが紅葉の当たり年なら本当にすごい光景なのでしょうね。ロープウェイからの景色も気になります。

お腹も満たされ、楽しんだので下山します。

表12景の最初の四望頂へ向かいます。

表12景

第12景 四望頂 (岩ではなく見晴らしの良い場所で四方の眺望が堪能できる)名前の通りでした。

表12景の登山道も舗装路です。しかも、延々つづら折れ。上がってくる人達はかなりキツそう。

写真の撮り方がイマイチなので分かりずらいですが、こんな感じで斜度のあるつづら折れが続きます。

実は、四望頂からはこのつづら折れの回り道と鎖場の近道とがあるのです。今日のコースの中で少し登山らしい鎖場の方から下山する予定でしたが、気付いたらこのつづらの方を下りしまっていました(残念)。

第11景 女蘿壁(女蘿という地衣類のサルオガセ(針葉樹の枝に絡みつく地衣植物(コケ類))が髪のように風にたなびいていたようです)残念ながら、今は確認できませんでした。

第10景 烏帽子岩 形は確かに。。あんな所にバランスよく鎮座しています。

第9景 荷葉岳(ハスの葉)遊歩道からは木で隠れて確認できず。あれか?と思ったのはゴジラ岩だそうです。

こちらはゴジラ岩?のようです。

第8景 層雲壇(雲が重なり合ってる様)

第7景 画帖石(スケッチブック)なるほど。。

岩にページのように横線が。

第6景 玉筍峰(たけのこ)

第5景 蟾蜍巖(せんじょがん)ヒキガエルが這いつくばっている様らしい

どこが?って思っていたのですが、こうして写真で見ているとカエルがこっちを見ているような気もしてきました。

すぐ近くにあるライオン岩と言われる岩。

第4景 老杉洞 ろうさんどう(杉の老木と洞窟からこの名前が付けられた)

実は紅葉に気を取られていたせいで?第4景見逃してました(泣)。初めに見落とすことはないでしょう、とか言ってながら、、(恥笑)。

第3景 錦屏風

今何景だっけ?終わってない気がしたのに、登山口に到着!あれ?

第2景 紅雲亭 清流沿いにたたずむ東屋です。ロープウェイ乗り場側にあります。

岩ではなく東屋もカウントされてたとは。そしてラストは、、

第1景 通天窓 写真では見えにくいのですが、岩に天に通ずるような穴が開いています。

いろいろな景色がみれて本当に楽しかったです。ロープウェイからだとこの全20景も全然違うように見えたのだと思います。今度はロープウェイからの景色も見てみたいです。

13:30、思ったより早く下山。15:10のバスなのに早すぎた。というよりあと5分早ければ13時台のバスに乗れたのに。こんなに早くなってしまうとは想定外でバスの時間を気にしてませんでした。

ということで今から約1時間30分のバス待ち。ロープウェイ乗り場も山頂と違って何もなく、バス停に座っているしかない。

そこへ警備の方が近づいてきて、レンタルサイクルの利用を提案されました。

しかし電動自転車に乗ったことがなく、観光バスが走るブルーライン(県道)を走るのはどうかと思案しているうちに、2人組の男性が。同じように警備の方がレンタルサイクルを勧め、彼らは即決。

3台のうち2台レンタルということで私達の分はなくなりました(笑)。

Google Mapで調べると歩いて1時間、ならば歩こう!先ほどの警備の方がどうするのか尋ねてきたので歩くことにしましたと伝えると、県道ではなく昔馬が登ってきてた遊歩道があると教えてもらい、そちらから草壁港を目指します。

紅雲亭の近くから遊歩道の入り口があります。

馬が通っていた道ってどんなの?と思いましたが、整備された道で歩きやすいです。途中県道を横切りますが、目の前に遊歩道が見えているので迷うことなく歩けます。

25分ほどで内海ダムが目の前に。そこからは県道の脇の歩道を歩いていくことになります。

この橋でダムの上を歩くことができ、ここから寒霞渓が一望できます。

反対側の景色は、

歩いたお陰でダムの上を歩けたり、絶景を見ることができて得をしました👍

ダムを後にして10分くらい歩くと住宅街まで来ます。小豆島は醤油の製造が盛んです。この道中にも丸島醤油さんがあり、醤油ソフトクリームとかも販売されてました。かなり後ろ髪をひかれましたが、、ジェラート店を目指していたので我慢。

そして歩くこと1時間、草壁港に到着。港から直ぐのジェラート店で休憩し、バスで坂手港へ戻りました。

坂手港のシンボルモニュメント「スター・アンガー」球体の上に龍がいます。

あっという間の小豆島での一日でした。

まやっコ
まやっコ

この日はハイキング用に去年購入したONのCloudvistaを使用しました。

ONはサイズ感が小さめなので普段より1サイズか2サイズ大き目で丁度いいと思います。

まやっコ
まやっコ

ONはもとはトレランシューズのイメージが強く、今は街中でよく見かけるようになりましたが、アウトドア・ハイキング用もあります。スマートでおしゃれなデザインですよね。

登山ルート

猪谷登山口 ⇒ 裏神懸8景 1h10分 ⇒寒霞渓山頂駅 15分 ⇒三笠山 50分 ⇒星ヶ城山 1h ⇒三笠山 6分 ⇒寒霞渓山頂駅⇒表神懸12景 1h30分 ⇒紅雲亭登山口 

8.8㎞ 約4h50分 
※普段登山されている方なら、写真撮影等に大分時間を有してもこのコースタイムは余裕があると思います。

表裏どちらのルートから出発する?

帰りのバス停が表12の登山口(ロープウェイ駅)側が始発になるので、他の方の活動を見ても皆さん表⇒裏の場合は表の登山口に戻られていました。10分程ですが、それならばと裏⇒表のルートにしたのですが、私的にはこちらの方が正解かなと。

どちらも舗装路ですが、表の方はずっとつづら折れ、短い距離で折れ、斜度もあるのが延々、、「何つづりだーっ」と言わずにいられない(笑)。下りに選ぶ方が楽かなと思います。

yamapより

アクセス

往路

三宮バスターミナル(ミント神戸1階)23:30発→神戸三宮フェリーターミナル23:40着 ジャンボフェリー連絡バス 210円 現金のみ

ジャンボフェリー 神戸港01:00発→小豆島坂手港7:15着 

一般料金(自由席)往復3790円⇒ネットで購入すると3590円
※今回は上記の料金に土日料金、深夜料金がプラスされて4590円でした。

坂手港7:41発→草壁7:56着 250円 乗換→8:28発→猪谷8:38着 250円 
オリーブバス ICカード可 

復路

紅雲亭15:10発→草壁港15:22着 300円 

①上のバスから普通に乗換えると草壁港15:34発→坂手港15:48着

②草壁港16:12発→坂手港16:27着

ジャンボフェリー 坂手港17:45発→神戸港21:00着 

神戸港→三宮バスターミナル への連絡バスはフェリーの到着に合わせて待機しているので普通に下船すれば乗れます。 210円

◯今回帰りの船が35分遅れで到着でしたが、ちゃんとバスと連携されてました。

今回バスで難なく寒霞渓まで行けたのですが、とは言えやはりバスの本数は少ないので、時間はあるけどカフェで休憩とか、ちょっと観光、とかは無理でした。

★バスは13時台の後が15時台。下山時間と合わなければレンタルサイクル・徒歩という手段もありです。
レンタサイクルは事前にアプリのダウンロードが必要なようです。

※交通機関の料金・時間等は都度ご利用前にご確認下さい。

登山中のお楽しみ

寒霞渓ロープウェイ山頂駅にはお土産店と軽食の販売店があります。

最初に裏8景から上がった時点で小腹が空いていたので、カレーパンを購入。揚げたて熱々ですごく美味しかったです。カレーパンを食べながら星ヶ城山へ(笑)。

星ヶ城山から山頂駅まで戻った後はランチにオリーブ牛コロッケバーガーセットをいただきました。これも美味しかった!!売店?なのであまりメニューがないですが、この2つはオススメです。

山頂を後にする際にはおやつに焼き栗を買い、モグモグしながら表12景に向かいました。大きな栗で甘くて美味しかったです。

下山後のお楽しみ

今回の下山後はバスに合わせるしか無いので、行動範囲が限られ、しかもそこには何も無い(泣)。でも唯一見つけたのがバスの乗換地の草壁港にあるジェラート店MINORI GELATO。ご当地素材のジェラートもありとっても美味しかったです。

地元の方から観光客まで次から次へと来店される人気店でした。帰りの船迄で時間調整できるのが草壁港での乗換。そこで美味しいジェラートも食べれてラッキーです。コーヒー等のドリンクもありました。

柿&キャラメルとオリーブをチョイス。オリーブの味を表現できないけど、美味しいです!

フェリーに乗る坂手港にも待合室があり、そこにお土産も売ってます。時間があったので、、ご当地品のオリーブサイダーとポテチを購入。食べて時間潰し(笑)。

オリーブサイダー

オリーブサイダーはマツコ絶賛と書かれてました!

書いてあった通り、サイダーはリンゴっぽい味で飲みやすく、ポテトチップも軽い感じで一緒に食べると美味しく手がすすむ。あっという間に完食。


フェリーについて

小豆島へは”りつりん2”と”あおい”の2種類が航行。今回私が利用した時間帯は往復ともりつりん2で、自由席での乗船。

自由席は、のびのび席(畳の横になれる場所)とリクライニングシート(高速バスの椅子と同じ)の2拓でした。

自由席

“りつりん2″を利用(11月下旬)してみてのお薦め、気づきをまとめました。(当たり前の事を書いてるかもしれませんがフェリー初心者の方に向けて)

・自由席なので場所取りが必要。待合室に表示があるので早めにそこで並んで待ちましょう。有料エリアも数は確保されているけど場所は早い者勝ちのように思います。

・あれば寝袋持参。もしくは床に敷くもの、掛けるもの必須。荷物になりますが、坂手港の待合室にコインロッカーがあったのでそこに預けていくのもありだと思います。多くの方が車での利用なので毛布などがっつり防寒具を持参されていました。

・とにかくのびのび席は寒くて、畳が固いので体が痛いです。

・夜も消灯はないので明るいと寝れない方はアイマスク、あと耳栓もあれば(寝息が賑やかなので、笑)。

・のびのび席の場合、窓際と反対側の場所にする(何も考えず窓際にしてしまいさらに寒かった)。

・帰りはシート席に座りましたが、こちらの方が部屋が暖かく、夜行バスと同じ感じなので、行きもシート席で寝た方が良かったなと私は思いました。

この日は一応フェリーでこのまま寝ても大丈夫のはずの私の服装は、

・下着はモンベルのジオラインLW.フィットキャミトップウィズブラ

・ベースはメリノウール長袖シャツに半袖Tシャツの重ね着

・アウターは毛足のあるホグロフスのフリース(随分前に購入したので今は取り扱いが無いようです。保温用にには毛のあるフリースを着るのがいいかなと思います。

・ショッフェルのレインウエア(これも登山を本格的に始めた当初に購入したもの)

・BlackDiamondのパンツ(基本年中これを履いています石井スポーツで購入)

ファイントラックのドライレイヤーウォームタイツを登山パンツの下に(薄いけど保温性があり、重ね履きできます)

・登山用の厚手の靴下

・フリースのネックウォーマー、フリースピーニー(帽子)、手袋

以上、全て持ち合わせの物を身に着けて、インナーシーツに入って寝ました(笑)

この季節なら充分に着込んでいると思ったので、私が持参したのはインナーシーツとストールのみ。インナーシーツはシルク(デカトロン)なので寒さも和らぎましたが、薄いので床に直に寝ているのと変わらないので体が痛かった。

まやっコ
まやっコ

インナーシーツはコロナ渦の山小屋泊には必須のため購入していたのですが、便利です。

船はあおいの方が新しいのでりつりんと比べるとずっと良い、と他の乗客の方が話していました。HPを見るとなるほど。小豆島で1泊とかであおいに乗船できる時間で利用するも良いと思います。

船内のお楽しみ

船内にはお土産を売ってる売店と軽食スペースがあります。軽食はうどんが数種類(変わり種もありました)とデザート、ドリンク。

夜ご飯におうどんを食べることに。知らなかったのですが、ごま油と言えば多分皆さん使われている黄色のキャップの「かどや」、小豆島創業で今も小豆島の工場で作られているそうです。かどやのゴマとごま油を使った島ごまうどん美味しかったです。

お土産

寒霞渓山頂の売店や船内でいくつかお土産を購入。

おススメをご紹介

しょうゆせんべい、甘じょっぱくてやみつきになります。あっという間に1袋完食してしまいました。

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新漬け!と店頭でおススメのように売られていたので購入。とっても美味しかったです。サラダに混ぜてドレッシング要らずで食べれます。

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