大山(鳥取県)

2年連続東北への紅葉登山が悪天候で中止(泣)。でもどうしても何処かに行きたくて急遽5年ぶり2度目の大山へ。(2023年10月28日)

大山とは

大山は中国地方最高峰の日本百名山にも選定されている山で、「伯耆富士」とも呼ばれています。剣ヶ峰、弥山、天狗ヶ峰、三鈷峰の複数のピークから構成された山になります。最高峰は1,729mの剣ヶ峰ですが崩落が激しく立入禁止のため今は弥山の1,709mが山頂とされています。

紅葉の大山

前回は雨の大山。いざリベンジ登山へ出発!

大山口駅から登山口へタクシーで移動。登山口手前の駐車場にお手洗いがあるのでそこで降車。
もう降らないはずの雨が降り出し、レインウェアを着たりと雨支度する羽目に。これって前回と同じでは?(泣)

ここから登山口はすぐです。

上りは夏山登山道を利用します。2度目の大山も雨の中を出発。

大山の夏山登山道は階段を登って行く感じです。

石段の後はこのような木で整備された階段が続きます。雨で濡れている時は滑りやすいので登りやすいけど慎重に。

延々と続く階段を上ります(笑)

ブナの天然林が広がる大山。雨の登山で森林浴という感じではないですが、それでも色づき始めた木々の中を歩くのは気持ちがいいです。

本当に夏山登山道はこんな感じなので体力があれば登れます。普段登山されてない初めてっぽい方もたくさん登られています。

山頂まであと1.4km。ここが行者谷分かれ、下山はここで行者登山口の方へ行きます。

6合目の避難小屋到着、が視界ゼロ(泣)。

雨で良いことも。苔やキノコ達は生き生きしてます。

六合目を過ぎてからは階段ではなく、少しゴロゴロした感じの道になります。

雨は降ったり止んだり。少し空が明るくなった?と思っても相変わらず視界はゼロ。

木道に突入。ここから山頂までは木道が続きます。濡れているので滑らないようにそして強風なので慎重に。

大山の山頂は特別天然記念物に指定されているダイセンキャラボクが広がっています。

青い空の日に赤い実をつけたキャラボクの緑が木道の周囲に広がっている風景を想像すると。。因みに前回も見ていません(泣)。見たかった。

Screenshot
ちょこっと情報

ダイセンキャラボクはイチイの変種で、日本海側の高山に分布。寒さと雪を好む植物だそうです。葉は針葉で先がとがっており、一年中緑色で枝の周囲から出ているのが特徴。花は5月に咲き、雌木は、秋になると赤い丸い実をつけます。前回来た時は赤い実が沢山ついていましたが、今回はまだなのか、終わったのか、ほとんど赤い実は見当たらなかったです。

避難小屋を通り過ぎ、とりあえず先に山頂へ。

テンションは上がらないけど、登頂!

到着が9:30頃だったので、まだまだ小屋は空いていました。上がってはいませんが2階もあります。

登山前の予報では9時頃には曇り晴れ、前日の予報では12時頃には曇り晴れ。今回はどうしても山頂からの景色を見たい!ということで粘ること2時間。

天気は悪いですが、外国の方を含め沢山の方々が上がってきていました。11:30を過ぎましたが、好天する気配もないので諦めて下山を決意。山小屋を後にします。

山頂の方を見ると山頂碑での写真撮影に列ができていました。

真っ白の中に消えていきます。本当は青空の中へ歩いていく感じに撮れるはずですが、これはこれで幻想的??と思うことにします。

行者谷分かれまで下ります。

行者ルートを下りていきます。こちらも途中までは階段と木道の連続です。

下界は青空のようです。ここまでくると視界が晴れました。

こちらの道は本当に紅葉を楽しめました。

紅葉のトンネルはどちらを見ても綺麗です。でもめちゃくちゃ滑るので油断禁物。

紅葉の中をひたすら下りてくると、、元谷に到着。突然光景が変わります。

元谷は北壁から崩落してきた土砂がたまり、広大な川原状となった場所だそうです。本当にスケールのある景色がみれる場所です。

そして真っ白で見えませんがここから北壁の壮大な姿が見えたはず(泣)。

正面に見えるのは豪円山。山頂での視界ゼロが嘘のようにここでは最後にご褒美が待っていました。しばらくここで景色と写真撮影を楽しみました。

元谷を満喫したので、行者登山口目指して下山再開。

ここからはほぼ平地の森林のなかを歩き続けます。

大神山神社に到着!あとは参道へ向けて歩くだけです。

真っ赤なナナカマド。

大山寺入り口まで自然石で作られた石畳は700m。別名“御幸参道”とも呼ばれるこの道は、「日本一長い石畳の道」と書かれた看板を掲げる大山の象徴だそうです。

大山寺入り口。私たちは時間がないのでランチに急ぎます(笑)。

おすすめ

今回のように雨の中の登山の時はゲイター(スパッツ)が役に立ちます。ゲイターは雨、砂埃、雪の侵入を防ぎ、ズボンの裾の汚れも防げます。ショートからロング丈まで種類があり、値段も色々なのであとは好みと必要用途で選択されるのがいいかと思います。ちなみに私はモンべルのミドル丈を使用しています。

登山ルート

上り:夏山登山道 下り:行者コース

夏山登山口 1h30 ⇒行者谷分かれ 15分 ⇒6合目避難小屋 1h ⇒山頂(弥山)2分 ⇒頂上避難小屋 1h5分⇒行者谷分かれ 40分 ⇒元谷 20分 ⇒二俣 10分⇒行者登山口(大神山神社)10分⇒大山寺
7.4km 5h12分

夏山登山道往復

夏山登山口~山頂~行者谷分かれ(3h50分)までは上記と同じ
行者谷分かれ 1h⇒夏山登山口
6.8km 4h52分

まやっコ
まやっコ

私は下山を行者道コースにするルートにしました。

夏山登山道はずっと整備された階段を登っていく道になります。体力は必要ですが登りやすいです。行者道も整備されてはいますが、道に変化もあります。少し時間が夏山登山道よりはかかりますが上り下り別ルートにするのがオススメです。

今回のように紅葉シーズンだと行者道の方が紅葉を楽しめます。特に川原状になっている元谷から見れる景色は迫力があるので特にオススメです。

山と渓谷社より

御手洗は夏山登山口手前の駐車場、6合目避難小屋に携帯トイレ用ブース(携帯トイレキット要)、山頂避難小屋、元谷避難小屋、大神山神社、大山寺にあります。

アクセス

往路

  1. 梅田23:50発→米子駅4:00着 WILLERバス 5300円
  2. 米子駅4:48始発→大山口駅5:06着 5:54発→6:17着 240円
  3. 大山口駅→大山登山口
    タクシー 4500円位(日興タクシーに事前にお願いしておきました)

タクシーは複数人だといいですが1人だとキツイ。その場合は、、

バス移動

米子駅7:20発→終点大山寺8:12着 路線バス 730円

電車&バス移動

米子駅→大山口駅、大山口駅発7:35発→大山寺8:05着 490円(到着時間は変わりません)

◎米子駅近辺で早朝4時過ぎから過ごせる所は見つかりませんでした。唯一駅に待合室があり、綺麗で広くそこで過ごせます。下のセブンイレブンが5時オープン。私も電車の時間迄そこで過ごしました。

◎大山口駅にも広い待合室はありますが、ドアがないので早朝は寒いかと思います。

復路

  1. 大山寺15:45発→大山口駅16:15着 490円
  2. 大山口駅17:13発→米子駅17:33→松江駅18:18着 
  3. 松江駅24:20発→大阪梅田5:30着

WILLERバスは出雲•松江・米子→大阪なので帰りを松江からで予約しました。その理由は乗車時間が米子からは25:05発。時間を潰せないので少しでも早い松江にしました。松江駅前近辺も飲食店は多いです。

別のバス会社をご紹介、こちらの方が個人的にはおススメです。

私は今回WILLERバスしか空いてなかったのでそちらを利用しましたが、前回利用した日本交通も夜行が出ています。

【往路】
難波22:50発→三宮23:40発→米子駅4:45着 
難波発4900円  三宮発4700円

【復路】
米子駅23:00発⇒三宮4:00着⇒難波4:05

おススメポイント
  • 料金が安い(キャンセル料も安い)
  • 乗車前なら便の変更可能
  • 3列シート(WILLERバスは4列)
  • 夜行便以外の日中の便の本数が多い

大山寺 15:20発→米子駅 16:14着 路線バス 730円
※登山だけでしたらこのバスの乗車が可能です。そうすれば米子発の夕方の便があるのでその日のうちに帰宅もできます。

※料金、時刻等はご利用時に各交通機関を都度ご確認下さい。

登山中のお楽しみ

山頂避難小屋

大山の山頂避難小屋には有難いことに売店があります。例年11月20日頃に営業終了、後は無人小屋になります。春はGW頃からオープンされるそうです。

◯歩荷さんが背負って荷揚げしてくれた有難い飲み物やカップ麺、お菓子などが販売されています。

◯大山オリジナルのTシャツ、手拭い、バッチなど販売されています。(Tシャツは素敵なデザインでかなり心が揺れましたが、我慢、笑)

◯小屋の中は座れるようになっているので、お天気ならもちろん山頂での休憩がベストですが、お天気がイマイチ、雨の時は小屋内で休憩できます。綺麗なお手洗いもあります。

営業状況等は小屋についてはこちら

入山協力金500円を寄付すると下のカードのどちらか貰えます。

ちなみに私は雪と紅葉をチョイスしました。

これだけ整備がされている山なので協力金は必須でも良いのかなと思ったりもします。

下山後のお楽しみ Part1

日帰り温泉

下山後にバスまで時間があれば、日帰り温泉で汗を流せます。下山してきて参道を少し歩くとある豪円湯院さん。
入浴料大人490円。

入浴施設の他食事処もあり、手作りの豆腐もついた美味しいランチも食べれます。豆腐や豆乳製品も販売されてます。

前回来たときはこちらでランチを頂きました。お豆腐はとても美味しかったです。

ランチ

今回はバスまで時間があまりなく、しかも時間も少し遅かったので軽く食べれるところ、、ということで見つけた 大山時間 権現だんご。簡易なセルフなお店なのですが、権現団子、星取ジェラートそして大山寺参道ラーメンが食べれます。

私はマグロだしのラーメン(580円)と団子のセット(300円)を頂きました。ラーメンはとっても美味しかったです。団子は、、普通に美味しかったです(笑)。ジェラートも美味しそうでしたよ。

ちょっと散策疲れの時に立ち寄って甘いものを食べて休憩に丁度いいお店です。

鳥取のお土産も販売されていて、星取県の冬にんじんドレッシングを購入したのですが、これが本当にすごく美味しかったです。にんじんドレッシングって今まで食べたのがドロッと濃厚で飽きる感じでしたが、このドレッシングはさらっとしていて。にんじん嫌いの人も大丈夫じゃないかと思います。

前回来た時の下山後ランチは、、

前回来た時は大山館さんの大山おこわ定食頂きました、ボリューム満点ですごく美味しかったです。

2017年に行った時の写真です

おすすめショップ

登山をする人はもちろん一般的によく知られているモンベルの店舗が大山登山口直ぐの所にあります。

そしてそのモンベルが手掛けた大山一円の特産品の販売、ベーカリーカフェを併設した「大山参道市場」が大山寺参道沿いにあります。私もここでお土産を購入しました。

モンベル製品も大山オリジナル品などもあるので、是非立ち寄ってみて下さい。

私は大山オリジナル柄のナルゲンボトルをつい可愛くて買ってしまいました。

おすすめ

時間があれば、大山寺、大神山神社などをゆっくり散策するのもおススメです。あと、観光案内所の前にある大山自然歴史館は内容も充実していて色々知ることができます。しかも無料!

大山

ここで振り返ると、、ドーンと迫力満点の大山が。

下山後のお楽しみ Part2 松江

お土産

松江には美味しい和菓子のお店が沢山あります。が、残念ながら大山から移動してきた時にはすでに大体閉店後。ということで、便利なのが駅に併設されている商業店舗シャミネ

ここにお土産店があり島根の特産品が色々と売っています(鳥取の大山に来たのですが、笑)。

食事・カフェ

夜ご飯に当初予定していたお店は漁師小屋「麦穂」、駅から歩くこと5分ちょい。しかし本日満席の張り紙(泣)。

ということで、そこに行く前にとても賑わっていた駅すぐの庄や シャミネ松江店に行きました。

エイヒレの天ぷら

せっかくなので海鮮料理ばかり注文しましたが、新鮮でどれもすごく美味しく大満足でした。

夕食後も夜行バス24:20までまだまだ時間があります。本当はバス停の所にあるカラオケルーム335で時間ギリギリまで過ごすのが一番いいかなとは思います。

24時まで時間を潰すのは困難、空いているお店も難しい。

調べていると松江には一般的チェーン店でないカフェがたくさんあります。その中でこの3店が遅くまで営業していました。

◎イマジンコーヒー 23:30 
◎Cafe cozy 00:00
◎クーラン・デ・エール 23:30(土)
※曜日などによって閉店時間は変わりますので行かれる際はご確認下さい。

私が行ったのはクーラン・デ・エールさんです。場所的に都合が良かったのと、ケーキ店だったので(笑)。

店に着いたのが8時半前。お店の中はクラシカルで雰囲気があり、居心地も良く、そして何よりとっても美味しいケーキで正直期待を遥かに超えたお店でした!

しかもこんな時間でもケーキの種類は結構まだ揃っていて、どれも美味しそうでした。

普通本格的なケーキ屋さんて19時頃までの営業でケーキも夕方にはほぼ無くなっている感じですが、深夜までやっているのでこの時点では全然ケーキの種類がありました。

そして驚くのが私達が入店した直後には満席になり、その後も次から次へとお客さんが来られて常に満席。そして皆さんラストオーダーの時間までケーキを注文。

閉店までいらっしゃる方が他にも何組もいて、松江のカフェ事情にびっくりしました。

後で知りましたが、30年以上続く老舗のケーキ店で、地元で人気のお店でした。

観光プランと合わせて

今回は登山だけで帰りましたが、前回は大山前乗り1泊しての山旅でした。せっかく大山まで来たのだから、、。

ということで勝手に➕観光プランを考えてみました。

大山で登山前に1泊するならば

朝便のバスで

日本交通高速・路線バス利用
【1日目】
三宮8:40→米子駅→12:00着  梅田8:30発→米子駅12:05着
⇒米子駅14:00発→大山寺14:52着(路線バス)
⇒大山観光⇒宿泊
【2日目】
早朝から大山登山
⇒大山寺15:20発→米子駅16:12着
⇒米子駅16:30発→三ノ宮19:52着 もしくは 米子駅発7:30発→梅田21:05着

夜行便のバスで

日本交通高速・路線バス利用
【1日目】
なんば発22:50発→三宮23:40発→米子駅4:45着
大山に向かうのは上と同じバスの米子16:50発を選択してそれまで観光。
例えば①境港で海鮮&妖怪満喫
【往路】米子6:19発→境港7:03着(JR境線)330円
【復路】境港15:27発→米子駅16:10着 

例えば②松江観光
【往路】米子駅5:19発→松江駅5:50着(JR山陰本線)510円
【復路】松江駅15:40発→米子駅16:19着

例えば③観光タクシーで周遊
 4月~11月末まで運行される観光タクシー(5千円~7千円/1台)
 いろんなコースがあります。

【2日目】
早朝から大山登山 
⇒大山寺発15:20発→米子駅16:12着
⇒米子駅発16:30発→三ノ宮19:52着 もしくは 米子駅17:30発→梅田21:05着

登山まではという人も大山のブナ原生林でお手軽ハイキングのコースなどもあり、自然を楽しめます。

◎北壁が見える元谷までを大神山神社から森林を抜けて往復約3h。

◎豪円山へは往復1hちょっと。(5年前は到着した日にホテルの方に勧めてもらいお散歩に行きましたが、眺めがとても良かったです)

松江や米子で宿泊をしてもっと観光も楽しむのもいいと思います。

ちなみに私が大山に宿泊した時はホテル大山しろがねに泊まりました。ホテルの方はとても親切でご飯も美味しくおすすめです。

大山を眺める

大山は見る角度によって色んな姿を見ることができます。

北壁(2017年撮影) 今回のようなお天気でなければ元谷から迫力のある北壁がみれます。

鍵掛峠からの南壁(2017年撮影)

伯耆富士と言われるだけあって米子方面、西側からみるとまるで富士山のように見えるそうです。花回廊や植田正治写真美術館などから見るのがおすすめとか。晴れた日に冠雪した伯耆富士を見てみたいです。

因みに、
5年前も視界ゼロ写真で全く同じ。ま、人は5年分老けてますが(笑)

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