曽爾高原と言えば、関西では有名なススキの名所。秋になると高原一面がススキで黄金色に染まり、多くの観光客でにぎわいます。
私も十年以上前に一度ススキを見に行きましたが、日差しでススキが輝き、さらに夕暮れには本当に金色に一面が染まっていました。
今回はススキではなくグリーンシーズンの曽爾高原、そして倶留尊山に行ってきました。2025年7月6日。
三重県津市と奈良県宇陀村とにまたがる室生火山群の主峰で標高1037m。「伊賀富士」とも呼ばれる日本三百名山の一つです。三重県側は断崖で、奈良県側はなだらかな山容になっています。
美しい緑を楽しむ
実は今回は公共交通機関ではなく、車での現地入りです。
先ずは曽爾高原の入口へ、倶留尊山は曽爾高原を超えた先にあります。


曽爾高原への入口です。
透明で無香料、塗り直しも楽で登山だけでなくアウトドアには最適です。 |


草ぼうぼう!ではなくススキです。
そして、、

生憎空には雲が多くて真っ青な空ではないのが残念ですが、グリーングリーンの曽爾高原です!!
ただこの曇りがこの後の登山では助かりました。とにかく暑い。

お亀池周遊は後から散策ということで、先に倶留尊山へ向かいます。


標識通りに倶留尊山登山口へ。



倶留尊山の前に先ずは亀山を通過します。

高原の上に出ました。下から見えた高原の上を歩いていきます。

階段を上り終えると先ほどいたお亀池が見えます。
2度マダニに咬まれてからはこちらのスプレーを使用しています。ただし12歳未満は使用できません。 |


稜線上を歩いていくので眺めは最高です。

登山道の脇は一面のススキ。本当にススキだらけです。


亀山の山頂はこの辺りのはずだけど。。標識があったのか?気付かず通り過ぎてしまいました。


鎖場登場。普段登山をしている人ならなくても普通に上がれますが、こういう風に整備していただいてると有難いです。


色んな緑の色が楽しめます。




ここが下のマップで見ると、亀山峠になります。

曽爾高原だけ楽しむ感じならお亀池周辺を散策し、体力に余裕があれば、青の点線の道からここまで上がってくれば、曽爾高原全体を見渡す景色を楽しめます。


倶留尊山は二本ボソを越えていきます。


行ってみたい鎧岳、兜岳の方面が見えている??
鎧岳、兜岳は国の天然記念物に指定されているそうです。登りに行って見たいです。

歩いてきた道を眺められるのはいいですよね。

また鎖場が出てきました。

ここも無くても普通に上がれます。



お亀池が大分小さくなってきました。
あそこからずっと歩いてきたと眺めると達成感が出ます。


高原を出て、二本ボソ目指して樹林帯へ入って行きます。

まあまあ上ります。

ここから先二本ボソ、倶留尊山は私有地になり、整備、管理料として入山料500円を支払います。
管理人の方がいらっしゃるので、窓口で支払います。小屋が閉まっているときは外のポストに入れておくようです。
小屋ではペットボトル等が少し販売されていました。

作業用とかですかね?ちょっと乗ってみたい。

小屋を過ぎれば直ぐに二本ボソ登頂。
小屋の方がとっておきの展望所、イワシの口を教えてくれました。
上の写真の赤い矢印の所に「イワシの口」の標識が。聞かなければ全く気付かず通り過ぎていました。

標識の横から降りて行きます。結構急なので気を付けて慎重に。

空模様は相変わらずで。。でも眺望は抜群の展望所です。

「イワシの口」って?
三重県側からみるとこの場所がイワシの口のように見える?とか。
ここから晴れた空気の透き通る寒い時期などは、富士山も見えるそうですよ。
奈良から富士山?と思いますが私も以前行った三峰山で富士山をみました。

では、向こうに見えている倶留尊山へ向かいます。

倶留尊山までコースタイムですと片道30分の往復です。
残念ながら一旦下って下って、下りて行きます。

その後は、もちろん下りた分上がります(笑)。


高原には沢山の人でしたが、やはり倶留尊山を目指す人は登山者だけなので空いていました。

ここにも緑が。


最後の上りです。


登頂!
少し開けているので、山頂でランチタイムもいいと思います。

私たちは直ぐに下山開始。
来た道を戻るので、逆に下りて、上るですね。



良い感じに生えてたキノコ。

先ほど二本ボソから下りた道が最後の上りに。

二本ボソまで戻りました!!


二本ボソから高原への途中ですが、樹々に日差しが遮られ涼しく、ここで寝転がって休憩されてる方もいらっしゃいました。

絶景!
ここから亀山峠まで戻り、高原に下りて行きます。

鎖場も逆からみると怖そうにみえます。

亀山峠からは地図の青点線の整備道でお亀池に下りて行きます。


整備された階段になっていますが、高原の散策だけでもスニーカーで歩かれた方が良いと思います。


暑いです!影がないので真夏に来るのは覚悟が要ります。(笑)
夏の登山のお供にしてます。野外活動におススメです。 |
余談ですが、高原をサクッと見に来たみたいな方達が荷物は車の中で、飲料水も持たずに来ちゃったことを後悔されてました。

ここにいくつかベンチがあります。木陰がある時は眺めも良く絶好の休憩場所です。


上からと下から、それぞれの風景でどちらの眺めも素敵でした。
真夏は暑過ぎてオススメではないですが、秋のススキだけでなく春夏のグリーンシーズも本当に気持ちのいい景色が見れますよ。
ルート
曽爾高原駐車場 25分 ⇒ 亀山 15分 ⇒ 亀山峠 35分 ⇒ 二本ボソ 35分 ⇒ 倶留尊山 30分 ⇒ 二本ボソ 25分 ⇒ 亀山峠〜お亀池経由 25分 ⇒ 駐車場
コースタイム:約3h10分 約4.6km


高原の散策だけなら
バス停から曽爾高原駐車場まで約1h、曽爾高原に入り、亀山峠、お亀池をぐるっと回っても1hほどの散策になります。
アクセス
実は秋のススキの見頃の時期だけは曽爾高原直通バスが往復2便出ていますが、春夏は直行便がありません。そのためグリーンシーズンは基本車でのアクセスになります。

因みに公共交通機関を利用した場合はこんな感じになります。
大阪から名張が電車で約1時間10分程です。
大阪駅 6:26発 → 鶴橋駅 6:42着
JR環状線 200円
近鉄鶴橋駅 6:46発 → 名張駅 7:34着
近鉄大阪線特急 乗車券1210円 特急券920円
名張駅(西口)8:03発 → 葛(かずら)8:48着
㉑山粕西(近大高専前・太良路)
三重交通バス 1000円
葛(バス停) → 曽爾高原 徒歩約1h15分
曽爾高原 → 曽爾高原ファーム 徒歩45分
曽爾高原ファーム 14:31発 → 名張駅 15:15着 三重交通バス 1000円
近鉄名張駅 15:23発 (15:39発)→ 鶴橋駅 16:17着(16:26着)
近鉄大阪線特急 乗車券1210円 特急券 920円
鶴橋駅 16:21発(16:31発) → 大阪駅 16:36着(16:47着)
JR環状線 200円
※公共交通機関につきましては(2025年7月時点)情報です。計画時に都度ご確認下さい。
例年10月1日~11月30日の間は近鉄榛原駅と名張駅から直行バスが出ています。

車の場合

阪神高速松原線・西名阪自動車道・名阪国道を経て、「針インター」より国道369号経由で約2時間。
夏登山でのおススメのお楽しみ
夏の低山登山は本当に苦行でもあるため(笑)冷たいお楽しみを用意しています。
ペットボトルを凍らせいくのはもちろん、カップゼリーや果物を凍らせて持って行くと疲れた体が生き返ります。
私がペットボトルで良く持参するのは有名な「ソルティライチ」や最近お気に入りの「塩と夏みかん」です。
凍らせた物を持参するのには、最近購入したサーモラップに保冷剤と一緒にまとめて包んでます。保冷ボトルカバー、保冷バックとバラバラより一つに好きな形状に包めるので便利です。


下山後のお楽しみ
曽爾高原ファームガーデン
ファームガーデンには、【すすきの館】【麦の館】【お米の館】があります。
すすきの館は地場産の食材を使ったレストラン、新鮮野菜の直売、お土産コーナーがあります。

残念ながら山でおにぎりを食べて来ていたので、レストランには入ってませんが美味しそうなメニューで賑わっていました。
せっかくなので?珍しい野菜やお土産をいくつか購入。

屋台のカフェで珍しいヤーコンのソフトを買って食べてみました。

書いてある通り、キャラメルのような香ばしい味でとっても美味しかったです!
ヤーコンとは南米アンデス高原地方原産のキク科の多年草で、見た目がサツマイモに似た塊根を食べる野菜。葉の部分もヤーコン茶に加工されるなど余すことなく利用されているそうです。サツマイモの様であるけどでんぷん質はなく、梨のような食感と甘みがある注目の健康野菜だそうです。

続いてお米館へ。
こちらでは米粉のパンが販売されていました。もう大分売り切れていて、数少ない中から2つ購入。

あんぱんとプレーンなパンですが、米粉のせいかしっかりした生地で美味しかったです。
色々楽しめるファームガーデンでした。
お亀の湯
同じ敷地に日帰り湯の【お亀の湯】があります。

ぬるぬるしっとりの美人の湯だそうです。
展望も良さげなお風呂でゆっくり温泉に浸かって帰るのもいいですね。
大人 900円、少人 500円、+タオル代等です。
☝インスタもやっておりますので良ければご覧ください。
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